45歳になりました。
こんな年齢になるまで仲良くしてくれている友人や
お仕事で声をかけてくれる人たち、
そして電子海面などのライブに足を運んでくれる人たち
ゲームやアニメの仕事を通して時には外国からも
応援してくれる人々、
本当に有難うございます。
どんなに励まされ、同時に勇気を貰っているか言葉が見つかりません。
特別なお知らせや発表などは無いのですが、
どうやら人生の節目であることは間違いないので
少しだけ総括してみたいと思います。
3月に父が亡くなりました。
幼少の頃からそんなに多くの言葉を交わすこともなく、
自らの派手な武勇伝以外には説教じみた話もしない父でした。
家業を継ぐことがなかった僕に言いたいこともあったでしょうが
寡黙を貫き、仕事に生きる背中を見せつけられました。
そんな中、10年ほど前でしょうか、一度だけ仕事を褒められたことがあり、
それを今でも心に留めております。
そんな父の死は自分の予想以上にサラッと受け入れることが出来て、
別れとはこんなものか、と思いました。
そして、10月に母が亡くなりました。
こちらは、まだ言葉にならない部分もあるほどに
打ちのめされました。
母を見送ったあと、
父と合わせて二人分の悲しみと寂しさがやって来ました。
壮絶に寂しい、としか言いようがありません。
母は癌と、摘出手術後の転移と闘ってきたわけですが、
同時に父も具合が悪くなり、
去年から今年にかけて「どちらかが、あるいはどちらもが、
いつ何があってもおかしくない」という状況が続いておりました。
今年になって父、母と相次いで逝ってしまったので
悲しみも多いですが、
今となっては「もう誰も死に直面していない」日常が戻ってきたような感覚です。
と、書くと大変な落ち込みように思えますが、
実際はもう元通りの音楽制作の日々に戻っております。
これからもたくさんの音楽を作って
たくさんの人達に届けられたら幸せです。
現時点でも恵まれた音楽人生ですが
さらに皆様に音楽を届けられたら最高です。
これからも引き続きよろしくお願いします。
深澤秀行
2015年11月30日